こんにちは、あんずだいだいです。読んでくださって、ありがとうございます。
以前、息子のデイケアのお話を書きました。最初のデイケアがどうにも合わなくて、病院ごと変えた、という話です。
あの記事の中で、私はこう書きました。「こんな時だからこそ、もっと寄り添ってほしい」という思いが、どうしても消えなかった、と。
でも、何があったのかは書いていませんでした。今日は、その部分を書いてみようと思います。
お薬のことは、私にはわかりません
先に、お伝えしておきたいことがあります。
お薬のことは、私にはわかりません。
どのお薬が合っているのか。量が多いのか、少ないのか。判断のしようがないんです。私は、お医者さんではありませんから。
だから、これから書くのは「お薬を疑った話」ではありません。
息子は、病院に行きたがらなくなりました
コロナ禍の頃のことです。
その頃の息子は、病院に対して反抗的になっていました。そのうちに、通院そのものを嫌がるようになりました。
それまでは、そういう子ではなかったんです。入院のときだって、抵抗したことは一度もありませんでした。調子が悪いなかで、自分の足で病院に入っていく子でした。
でも、あの頃は行きたがらなかった。
それで、私ひとりで病院へ行った日がありました。
あの時期、息子は家にいられませんでした
その日のことを書く前に、あの頃の息子の様子を書かせてください。
皆さんもきっと覚えていらっしゃると思います。あの時期は、みんな家でおとなしくしていましょう、という空気でしたよね。
でも息子は、反対でした。家にいられなくて、外に出ていったんです。マスクも、しませんでした。
良くないことだというのは、私にもわかっていました。
でも、止められるものではなかったんです。
だから私は、そのことを病院に話しました。「マスクもしないで、外を歩いています」と。
持ち帰ったのは、信じられないくらい強いお薬でした
私がひとりで行ったその日、病院では、息子を責めるような言葉を言われました。
マスクもつけないで外に出ているなんて。この前来たときも、マスクをつけていなかった。信じられない──そういうようなことを、言われました。
言われたことは、その通りだと思います。あの時期にマスクをしないのは、いけないことでした。そこは息子がいけなかった。
そして私は、その日、お薬を持ち帰りました。
信じられないくらい、強いお薬でした。
家に帰って、それを息子に渡しました。息子は、私にこう言いました。
「この薬って、どんな薬だか分かってるの?」
「こんなの飲んだら、動けなくなるんだよ」
すごい勢いで、私に迫ってきました。
私は言いました。
「え、そうなの? でも、これを出されたんだけど」
すると息子は、こう言ったんです。
「本当に分かってんの? どんなふうになるか、お母さんが飲んでみてよ」
責めるような言い方でした。でも、必死でした。私に必死で訴えかけていました。
あのとき、そのお薬がどういうものなのか、私にはまったくわからなかったんです。だから、息子の言っていることが正しいのかどうかも、わからない。
そして息子は、そのお薬を完全に拒否しました。一度も飲みませんでした。
息子に寄り添ってほしかったんです
でも、あのとき感じたことがあります。
私が相談したのに、返ってきたのは、お薬だった。
たぶん、私が話したから出されたお薬だったんだろうなと思います。
そのお薬を飲めば、息子はきっとおとなしくなる。でもそれは、息子の気持ちを押しのけて、おとなしくさせるということでした。
この病院は、息子のことよりも、病院を守ろうとしている。
あのとき、私はそう感じてしまったんです。
あの病院にお世話になったのは確かです。
デイケアの記事に書いた「こんな時だからこそ、もっと寄り添ってほしい」というのは、このことでした。
とりあえず、相談だけしてみようと思いました
気がつくと、息子も私も、あの病院にいい印象を持てなくなっていました。二人ともです。
行きたい病院は、その頃もう見つかっていました。
私の職場で、息子と同じ病気の方と、そのお仲間たちに出会えていたんです。毎日を楽しそうに過ごしている方たちで、「息子にも、こういう仲間ができたらいいな」と思っていました。その方たちが通っている病院です。
でも、転院できるかどうかは、わかりませんでした。受け入れてもらえるのかどうかも、わからない。
だから、とりあえず相談だけしてみよう。そう思って、その病院に行きました。
相談だけなのに、たくさんの時間をくれました
その日は、息子も一緒に行きました。
コロナ禍の時期です。どこの病院も、大変だったと思います。
それなのに、その病院は、息子自身に寄り添ってくれました。
相談だけなのに、たくさんの時間を取ってくれて。これからどうすればいいのかも、はっきりさせてくれたんです。
本当に、ありがたい時間でした。
それで、二人の心が決まりました。
そして、息子をその病院の患者として受け入れてくれました。
さいごに ── 今、息子はお薬を続けられています
転院してから、今の主治医の先生に、こんなことを言われました。
「注射では、あまりいい結果が出ていなかったようですね」
前の病院では、月に1回、注射をしていました。飲み薬が、ちゃんと飲めていなかったからです。
今の病院になってから、息子はずっと、お薬を続けられています。そして、症状も安定しています。
ひとつだけ、思うことがあります。
お薬のことも、病気のことも、専門的なことは母にはわかりません。
でもあのとき、息子の言葉と、自分の中の「なんとなく、ちがう」という感覚。それを、なかったことにしなくてよかった。今は、そう思っています。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。

コメント