こんにちは、あんずだいだいです。
読んでくださって、ありがとうございます。
今日は、保育の話です。
私は60代の保育士で、
0歳児クラスの担任をしています。
先日、そのクラスが
出席ゼロでした。
病気などで、全員お休み。
こんな日、初めてです。
🍊
それで私は、
3・4・5歳の幼児クラスに、
お手伝いで入ることになりました。
うちの園は、この3クラスが
ひとつのフロアにいます。
みんなの顔が、見えるんです。
しかもこの3クラス、
全員、私が担任したことのある子たちで。
4歳児は、
私が保育士1年目のときの1歳児。
5歳児は、
2年目のときの3歳児。
3歳児は、
3年目のときの2歳児。
そして4年目の今年が、0歳児。
つまり、ここにいる子は
みんな、どこかの一年を
私と一緒に過ごしています。
🍊
私に気づいた子たちが、
にやにやしながら寄ってきて。
「なんでここにいるの?」
いっぱい、声をかけてくれました。
私も、聞いてみました。
いちばん大きい5歳児の男の子に、
自分を指さして。
「この先生、なに先生?」
……覚えてないんです。
苦笑いして、
ばつが悪そうな顔をして。
どうしよう、という顔。
隣にいた子にも聞いてみたら、
その子も、同じ顔。笑
そこへ、同じクラスの女の子が
飛んできて。
「〇〇先生だよ!」
名前は、忘れられていたんですけどね。
でも、忘れちゃったことを
悪いな、と思える顔。
その顔ができるようになったんだな、と。
それも、成長です。
🍊
その日は、運動会の練習の日でした。
3歳、4歳、5歳の順に、
練習の成果を見せてくれて。
いちばん心に残ったのは、
5歳児のダンスです。
3歳のときに担任した子たちです。
あの頃、なかなか落ち着かなかった子が
何人かいて。
そのうちのひとりの男の子が、
私のところに来て言うんです。
「僕ね、お手本を見なくても、
最後までちゃんと踊れるんだよ。
見ててね」
本当に、その通りでした。
3歳のときは、
ダンスをしても、あんなにばらばらだったのに。
全員が、きびきびと踊って。
見ているこちらが
楽しくなるくらいでした。
涙腺が、ゆるみました。
体だけじゃなくて、
心が育っているのが、
手に取るように分かって。
来年は、小学生。
本当に上がるんだな、と。
胸が、熱くなりました。
🍊
4歳児クラスは、
私が担任したとき、1歳でした。
泣いたら抱っこして。
まだ言葉が出ないので、
機嫌のいいときも悪いときも、
私が代わりに言葉にしてあげて。
そんな毎日でした。
その中で、いちばん幼かった男の子が
私を見て、こう言うんです。
「なんで先生、そんなに小さいの?」
失礼しちゃう。笑
私、身長が142センチしかないんです。
確かに、小さいんですけどね。
しゃべることもできなかったくせに、と
心の中で思いながら。
でも、そんな生意気な口を
きくようになったんだな、と。
それも、うれしくて。
🍊
給食は、3歳児クラスと一緒に食べました。
おいしいね、と言いながら。
そのあとは、お昼寝の時間。
3歳児は、2歳のときに
担任した子たちです。
お布団に入ると、
あちこちから声がかかります。
「先生、トントンして」
「私が最初だからね」
「一番初めだからね」
順番に、トントンしてあげました。
安心しきった顔で、
すぐに眠ってくれて。
まだ順番が来ない子は、
薄目を開けて、こっちを見ています。
ちゃんと、待っていてくれるんです。
次の子のところへ行って、トントン。
すーっと、眠っていきました。
もてもての一日でした。笑
🍊
保育士になって、4年目。
担任した子たちが、
こんなふうに大きくなって、
こんなふうに声をかけてくれる。
そんな日が来るなんて、
思ってもいませんでした。
出席ゼロの日に
もらった一日です。
今日も読んでくださって、
ありがとうございました。

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